ごあいさつ
2018年12月05日
こんにちは。
2014年に開院し今日で5年目に入りました。
これまで多くの方にご来院いただきました。近隣の会社などにお勤めのビジネスパーソンが多いですが、他にも学生さん、主婦の方など様々です。また、御茶ノ水、新御茶ノ水、小川町、淡路町などの駅から近いこともあり、遠方からお越しになる方もおられます。「先生もロックとかレコードとか好きなんでしょ?私もです」という音楽がお好きな方とか。
不眠症、うつ病、適応障害、不安障害、パニック障害、社交不安障害、アルコール依存症など疾患は様々です。職場の人間関係、過労、親子関係など家庭内の問題、過去のトラウマなど、原因も様々です。
治療を行うためにはまず正確に診断しなければなりません。初診時は、初対面ということ、心療内科を受診するという抵抗感から緊張したり、体調の悪さもあり混乱していたりする方も多いです。場合によっては、数回目にしてやっと根底にある問題にたどり着くこともあります。
以前「患者さんから学ぶ」と指導されたことについて書きましたが、しっかり話を聴くことによって、必ず原因となったできごとや考え方のクセなどがみえてきます。そのためにも、話しやすい環境、信頼関係を作るよう努めることが医師としての責務だと思います。
「前より楽になりました」「元気にやってます」という言葉を聞くことができるよう、精神科医として27年間学んできたことを最大限に発揮し、かつ謙虚に診療につとめて参ります。
今後ともよろしくお願いいたします。
☆よろしくお願いします☆
ロック喫茶のお知らせ
2018年09月26日
こんにちは。
今日はまたロックのイベントのご案内です。
JAZZ OLYMPUS! 第16回ロック喫茶変身イベント
日時:10月20日 (土)13時~(開場12時)
場所:千代田区神田小川町 ジャズ喫茶 JAZZ OLYMPUS!
URL:www7.plala.or.jp/JAZZ-OLYMPUS
申込:JAZZ OLYMPUS!のHPからメール予約
年に4回、当院から歩いてすぐ神田小川町のジャズ喫茶の名店JAZZ OLYMPUS!さんでロックのレコードを聴くというイベントをやっています。第7回から、私がレコードの選盤と提供をしており、今回で10回目です。ロックのオリジナル盤を大迫力で楽しめます。
今回はこの8枚です。
- Steely Dan/ The Royal Scam US ABC ジャジーでクール。
- Nick Drake/ Five Leaves Left UK Island ボーカルとアコースティックギターがメインの儚くて切ないフォークロック。
- Captain Beyond/ Captain Beyond US Capricorn ボーカル、ギターのリフ、ドラム、全てカッコいい。
- Foreigner/ 4 UK Atlantic 1980年代に大ヒット。ショートケーキに練乳をかけたような甘~い曲。
- Stone The Crows/ Ode To John Law UK Polydor Janis Joplinに似た女性ボーカルのブルースロック。
- Rainbow/ Long Live Rock ‘N’ Roll UK Polydor Deep PurpleのRitchie Blackmoreが結成したハードロックバンド。疲れが吹っ飛びます。
- Terry Reid/ Bang, Bang You’re Terry Reid US Epic Led Zeppelinから声がかかった程のボーカリスト。切り裂くようなハイトーンボイス。
- Santana/ Santana UK CBS ラテンロックの神様のファーストアルバム。
是非ご参加ください。
☆変な曲がかかると首をかしげます☆
うつ病~頭の中を整理するために
2018年08月22日
こんにちは。
まだまだ暑い日が続いていますね。
さて、今日はうつ病についてお話しします。
うつ病で休職している方から、「休んでいる時に、資格の勉強をしても良いでしょうか?」などと質問されることがよくあります。また、まだ充分に改善していないにもかかわらず、「来週から職場復帰しようと思います」と言われる方も多いです。
うつ病になる方には、真面目、几帳面、頑張り屋、完璧主義、いわゆるtype Aと言われる性格の方が多いです。うつ病によって、集中力が低下したり、疲れやすかったりという状態になっても、「努力が足りない、もっと頑張らないと」と頑張り続けてしまいます。休職をすすめても、「周囲に迷惑をかける、申し訳ない」と休むことに罪悪感を抱きます。そして休職した後も、落ち着かず、早く復帰しようと焦って何かをしなければと思うのです。
ここで、考えていただきたいことがあります。
今自分がやろうとしていることは、「やりたいこと」なのか「やれること」なのか「やらなければならないこと」なのか、ということです。
- 「やりたいこと」とは「願望」、つまり興味関心を持ち楽しめることです。
- 「やれること」とは「可能性」、実現可能なことです。
- 「やらなければならないこと」とは「義務」あるいは「義務感」です。
うつ病になると、興味関心の低下、集中力の低下、倦怠感、意欲低下などが現れます。つまり、何かを楽しむことができず、仕事などのパフォーマンスも落ちてしまいます。上の3つのうち、「願望」と「可能性」は低下します。しかし、元来ある「義務感」は衰えません。
健康な時にはあまり意識していませんが、「願望」「可能性」「義務感」のバランスは保たれています。好奇心旺盛な方は、「願望」が先行し「可能性」は後回しという場合もあるでしょう。真面目で頑張り屋さんは、「義務感」に強く引っ張られながらも「可能性」がついています。
しかし、うつ病になると「義務感」だけが突っ走ります。そして、「可能性」がついてこない、目標が達成できないことに悲観し、罪悪感や焦燥感を抱くのです。
ですから、「休職中に~しても良いでしょうか?」という質問に対しては、「それがやりたいことなら無理のない範囲でやってください。しなければいけないと思ってするのならやめておきましょう」と答えています。
うつ病に限らず、これから何かを始めようとする時にも、この「願望」「可能性」「義務感」のどれなのかを分けて考えてみると頭の中が整理しやすくなるでしょう。
☆お散歩で疲れました~☆