ごあいさつ
当院のホームページをご覧いただき、ありがとうございます。
また2014年12月の開院より、多くの患者さまからご信頼をいただき感謝申し上げます。
「初心に帰る」ということをよく耳にします。
研修医時代を振り返ってみると、当時の恩師、先輩方から教わったことの中で、印象に残っている言葉が2つあります。
1つは「患者さんから学べ」という言葉です。
こころの問題には、その方の生い立ち、人との関わり、今置かれている環境、その中で身についた考え方の癖などさまざまなことが関係しています。医学的な知識や根拠について学び、身につけることは重要です。しかし、医学書に書かれているのは、病気についての一般的な情報に過ぎません。
「患者さんから学ぶ」とはどのような意味なのか。
患者さんの症状と医学書の内容を照らし合わせるのではなく、その方の生き方を知り「人を診る」ことで解決の糸口がみつけられる、という意味なのだろうと思います。
2つ目は「謙虚」という言葉です。
「何でも思い通りにできるという万能感を持ってはいけない。謙虚でいなさい」
それは当時の教授から、自分の考えや得た知識を患者さんに押し付けようとしていた若い研修医への戒めの言葉でした。と同時に、今にして思えば、何としても治療しなければという使命感に苦しんでいた私へのねぎらいの言葉だったのだろうと思います。
あれから25年経ちました。初心に帰り、これからも謙虚に人を診ることに努めていきたいと思っております。
私たちは、生活環境や人間関係が複雑でストレスが生まれやすい社会に生きています。
このストレス社会においては、うつ病、不眠症やパニック障害などの「こころの病」になることは少なくありません。ご家族やご友人が、こころの問題を抱えているという方もいるかも知れません。
「あのことがなければ…」「自分がしっかりしていないから…」と周囲のせいにしたり、自分自身を責めたりしていないでしょうか。
また、誰にも相談できずに独りで悩みを抱えていないでしょうか。
誰かに悩みを相談することは、こころの弱さではありません。
ひとりで悩まず、一緒に考えていきませんか?
どうぞ遠慮なくご相談ください。
略歴
- 1992年
- 香川医科大学医学部医学科 卒業
- 1996年
- 香川医科大学大学院 修了
香川医科大学医学部附属病院 精神科神経科 医員 - 1997年
- 香川医科大学医学部附属病院 精神科神経科 助手
- 2003年
- 国立療養所久里浜病院 精神科
- 2005年
- 千葉大学大学院医学研究院 精神医学 助手
- 2008年
- 千葉大学大学院医学研究院 精神医学講師
国保松戸市立病院 精神科 部長 - 2009年
- 国保松戸市立病院 緩和ケア科部長 (兼務)
- 2013年
- 医療法人社団美樹会マリアの丘クリニック 院長
- 2014年
- 駿河台こころのクリニック 院長
資格
- 医学博士
- 精神保健指定医
- 日本精神神経学会専門医
所属学会
- 日本精神神経学会