自分らしく生きる
2017年08月23日
こんにちは。
先日、同窓会以来20年ぶりに中学時代の同級生と電話で話した。
「久しぶり。元気?」
「元気じゃねぇよ」
彼は大病を患っていた。
後遺症が残るため積極的な治療を拒んでいる。
「そうなったらもう俺じゃねぇ。そんなになってまで生きたくねぇよ・・・」
「自分らしく生きる」とはどういうことなのだろう・・・
旅行や音楽を楽しむ。おいしいものを食べる。言いたいことを言う。破天荒な生き方をする・・・
電話で話す。自分の力で歩く。自力でトイレに行く・・・ごく日常的なことができるというのもそうだ。
当院にも、自分らしく生きられないことに苦しむ方が訪れる。
忙しくて疲れているのに、追加の仕事を断れず引き受けてしまう。人と関わるときはいつも笑顔で接する。絶対にミスはしない。人に嫌われないように、自分の意見は言わない。など・・・
「いつも自分はそうやってきた。それが正しいと思ってきた」
自分のルールに従って行動すると安心です。そして、それがその人にとっての自分らしい生き方なのかも知れません。
しかし、自分が作ったルールに従わない生き方があってもいいように思う。「自分らしさ」という自分が決めた枠からはみ出しても良いのではないか。そうやって、「自分らしさ」が広がっていくように思う。
結局、「自分らしく生きる」ことの意味は良くわかりません。
ですが、彼らしくなくていいから、生きてて欲しい。
自分勝手な考えなのでしょうか・・・