聴けないレコード
2015年07月17日
こんにちは。
今日は、2枚のレコードをご紹介します。
(1) Janis Joplin / Pearl (1971)
ブルースを聴いて育ち、1967年にアルバム「Big Brother and the Holiding Company」でデビューしたブルースロック・シンガー。同年開催されたMonterey Pop Festivalで披露した「Ball and Chain」が大絶賛(YouTubeで視聴できます)。しかし、1970年27歳の若さで死去。翌年発売されたアルバム「Pearl」が遺作となった。全米No.1を記録した。
(2) Boston / Don’t Look Back (1978)
Tom Scholzを中心に結成されたアメリカのロックバンド。MIT卒のエンジニアでありながら、「No Synthesizers Used」「No Computers Used」とクレジットされている通り、シンセサイザーやコンピュータを使用せず多重録音だけで音作りをし、1976年アルバム「Boston(邦題:幻想飛行)」でデビュー。全米3位を記録。1978年に発表されたセカンドアルバム「Don’t Look Back」は全米1位となった。大衆に受け入れられやすいフレーズを多用した作りであったためか「産業ロック」と呼ばれることがあった。
アルバムの紹介はこのくらいにして、さて、なぜこれが聴けないレコードかといいますと、未開封(sealed)なんです。
最近のアーティストの新譜で、CDと同時に作られたレコードや、昔の名盤の復刻レコードなどは、ラップでシールされているものがほとんどです。それと同様に、昔のアメリカ盤、あるいはアメリカに輸出されたイギリス盤でもシールされて売られていました。
中古レコードのほとんどは、当然シールが剥がされボロボロになっていますが、売れ残って倉庫に眠っていたからなのか極まれに未開封のものがあります。そして、未開封のものを見つけると、きれいなのでついつい買ってしまいます。
ところが、これがなかなか開封できないんです。
聞いた話ですが、未開封の方が高く売れるというので、シーラー(シールする機械)を買って、既に開封されたものをシールして売る悪いセラーがいるらしいというのです。もし開封して、中から松田聖子のボロボロのレコードが出てきたらたいへんな損害です。
以前、意を決して未開封のものを開けたことがあります。幸い中身は本物でした。しかし、開けてしばらくすると、カビが生えて傷んでしまったことがあります。ジャケットなどに使用している紙に防腐剤のような保存料が使われていなかったのだと思います。まるで、高松塚古墳の美しい壁画が発見後徐々に風化してしまったようなものです。
まあ、そこまで分かっているなら、買うなっていうことですね・・・
☆定位置でくつろぐ☆