「考えないようにする」ということ
2015年08月06日
こんにちは。
「心配ごとがあるけれど、あまり考えないようにしている」
よく耳にする言葉で、私自身もよくそうしようとしてきました。
しかし、そう決心したからといって、果たして「考えない」ようにできるでしょうか?
記憶喪失にでもならない限り、直近の心配ごとを考えないではいられないでしょう。
認知行動療法を紹介したときにも触れましたが、認知とは物ごとに対する考え方、捉え方のことで、認知を修正していこうとするのがこの治療の目的です。つまり、あるできごとに対する別の見方をしようとすることです。これは、いろいろなこころの病の治療や、怒りのコントロールに用いられます。
先日、気になることが起こりました。
最初は、その原因を解決するように関係者に働きかけをしていましたが、良い結果が得られませんでした。
次に、「気にしないように」という試みをしました。しかし、うまくいく日とそうでない日がありました。
今度は、「気にしないように」をやめて、必死になってそのことに対する別の見方を数日間考え続けました。その結果、ついにとても納得のいく別の見方にたどりつきました。
その後は、全くそのことが気にならなくなりました。認知の修正成功です。
「考えないようにする」のではなく、別の見方はないかとさぐってみてはどうでしょうか。。。
☆目で訴える☆