千代田区 御茶ノ水 神田 小川町の心療内科・精神科 駿河台こころのクリニック ロック喫茶やります

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ロック喫茶やります

駿河台こころのクリニックのブログ

ロック喫茶やります

2017年11月05日

こんにちは。

皆さんの気分転換の方法や趣味はなんですか?

もし、こう質問されたら、私はいつも「音楽、特にロックをレコードで聴くことです。クリニックのロゴマークもレコードです」と答えています。

中学生の時にレコードを買い始め、大学で軽音楽部に入った頃からより本格的に聴くようになりました。当時は、勉強そっちのけでドラムの練習ばかりでした。医師になってからは、病院の夏祭りや患者さんのレクリエーションで時々演奏する程度で、時折割り箸を持って素振りをするものの、今はもっぱら聴くだけになってしまいました。バンドは本当に楽しくて、機会があればやりたいですね。音楽にはずいぶん支えられています。

待合室にレコードやオーディオを置いているせいか、「先生、音楽好きなんですね。実は私も…」と趣味の話になることがあります。音楽が好きな方や楽器を演奏していたという方はかなり多いです。また、初診からしばらくたった頃に、「あの…待合室にあるレコードのことですが…」などと切り出されると、「ああ、元気になってきたなぁ」とか「診察に慣れてきたんだなぁ」と嬉しくなります。

音楽に限らず、趣味に没頭したりや気分転換をしたりすることは、こころの健康にとって重要なことであり、またそれができているということは、健康のバロメーターでもあります。

 

さて…またロックのイベントのご案内です。

年に4回、当院から歩いてすぐ神田小川町のジャズ喫茶の名店JAZZ OLYMPUS!さんでロックのレコードを聴くというイベントです。第7回から、レコードの選盤と提供をしています。素晴らしいオーディオ装置でロックのオリジナル盤を楽しめます。

最近のアナログ・ブームで初めてレコードを知ったロック好きの若い世代、リアルタイムでレコードを聴いていた中高年の方々など、いろいろな方にご参加頂いております。

 

JAZZ OLYMPUS! 第12回ロック喫茶変身イベント
日時:12月2日 (土)13時~(開場12時半)
場所:千代田区神田小川町 ジャズ喫茶 JAZZ OLYMPUS!
URL:www7.plala.or.jp/JAZZ-OLYMPUS
申込:JAZZ OLYMPUS!のHPからメール予約

今回の8枚です。(全てオリジナル盤)

(左上から)

  1. Donald Fagen/ Nightfly UK Warner Bros.  ジャケのイメージ通りにジャジーでクール。
  2. The Doors/ 1st UK Elektra  名曲「ハートに火をつけて」収録。
  3. Billy Joel/ The Stranger US Columbia  口笛で始まるタイトル曲。
  4. King Crimson/ In The Court Of Crimson King UK Island mat A1/B1& A2/B2  本と同じようにレコードにも第1版、第2版というものがあり、音が違います。幻の最初期盤を聴き比べします。
  5. Carol Grimes And Delivery/ Fools Meeting UK B&C  ジャズロックをバックに女性ボーカルがブルージーに歌い上げる。
  6. Procol Harum/ 1st UK Regal Zonophone  このバンドと言えば「青い影」。
  7. The Michael Schenker Group/ ST UK Chrysalis  ギター少年の憧れ。
  8. Bad Company/ Bad Co UK Island  ロック界最高のボーカリストの1人。

⭐ご参加お待ちしております⭐

こんなことで受診してよいのだろうか・・・

2017年10月27日

こんにちは。

初診の方で予約の電話をされた時や診察が始まった時、開口一番「こんなことくらいで受診してよいのかどうかわからないのですが・・・」と言われる方が時々おられます。

「自分の抱えている問題や悩みは、大したことではないかも知れない。こんなことくらいで病院を受診するのは大げさじゃないか。周りのみんなは頑張っている、自分で解決すべき問題ではないか。先生に失礼かもしれない。怒られるかもしれない」と考えておられるのだと思います。

このように考える方は、元来生真面目で、何か問題が生じた時に自分のせいにしたり、自分で抱え込もうとするところがあるように思います。そして、「病院を受診するからには、それなりの重い症状がなければいけない」という考える、つまり「患者らしくする」あるいは「患者役に徹する」必要があると思っているのかも知れません。

ところが、実際に診察室でお話を伺うと、「こんなこと」どころか問題はかなり大きかったり、うつ病であったりすることが多いです。また、たとえ客観的にみて解決が容易だと思われる悩みごとでも、まだ解決に至っていないご本人にとっては大きな悩みごとです。

話してみることで、頭の中が整理され解決のヒントに気づいて、1回の受診だけで薬も使うことなく終診となる方もたくさんおられます。

「こんなことくらいで」と思わず、悩みごとがあれば遠慮なくご相談ください。

⭐おやつがもらえるまで諦めない⭐

ネガティブ思考、マイナス思考を変える

2017年10月23日

こんにちは。

『職場の上司が咳をしただけで「自分のことを怒っているのではないか」と思ってしまう』

『友人と遊びに行った後「楽しかったね」と言ってくれたけど、私に気をつかって言っただけかも知れない』

このように、「なんでもネガティブに考えてしまう」という方はたくさんおられます。よくネガティブ思考やマイナス思考などと言われますが、いわゆる「自動思考」のことです。

できごと ⇒自動思考

「上司が咳をした」⇒「自分のことを怒っているのではないか」

「友人が楽しかったねと言った」⇒「本当は楽しくなかったのではないか」

自動思考には、長年の経験や信念などが関係しており偏り(パターン)があります。まずは自動思考に気づくことが大切ですが、その後の修正には少し時間がかかります。

「自分のことを怒っているのではないか」⇒「問題があれば注意されるはずだが、何も言われないので大丈夫だろう」

「本当は楽しくなかったのではないか」⇒「彼は正直者だから、言葉通りに受け取ろう」

これは修正の一例ですが、頭の中だけで修正を試みるより、ノートを作って書いた方が良いです。書き出してみると、いかに自分が同じような思考パターンに陥っているかが良く分かります。また頭の中だけでは、良い考えが浮かんでも定着する前に消えてなくなってしまいます。また、その修正が適切なものか、他に良い方法はないかについてアドバイスをもらうのが良いと思います。

当院では、ノートをみながら自動思考の修正について一緒に考えるようにしています。なかには、表にマイナス思考、裏に修正した思考を書いた単語帳を作っている方もおられます。良いアイデアだと思います。

「マイナス思考」に挑戦してみてください。