ちょっとした工夫
2015年05月13日
こんにちは。
親元を離れ、大阪の某予備校に通っていた頃の話です。
かれこれ30年前のことです。
寮生活を送っていました。朝夕は寮で食事が出るのですが、昼食は予備校で済ませていました。近くのラーメン屋に行ったり、パンを買って食べたり。
現役で大学に合格できれば予備校など行く必要はありません。学費や寮費は馬鹿になりません。親に無駄な出費をさせて申し訳ないなと思っていました。
そこで、何とか昼食代だけでも節約できないかと考えました。
近くのスーパーで8枚切り食パン、プラスティックケースのない銀紙に包まれただけのマーガリンを購入。パンにマーガリンを塗って挟んで、タッパーに入れて予備校に持っていきました。
昼休みに教室でそれをこっそり食べていると、私の近くの席に座った、いわゆるどこかのお嬢さま達でしょうか、おしゃれな弁当箱においしそうなおかずの入った弁当を広げ3人で楽しそうに食べていました。
ところが、私の手作りのサンドイッチ(?)にふと目を留め、あろうことか「ちょっと見て。あの人あんなものを食べてる」と笑っているではありませんか!
マーガリンを塗りパンで挟んだだけなので、みすぼらしく見えたのでしょう・・・
その夜、寮に帰って考えました。
「サンドイッチを昼食にしてもおかしくないのに、なぜこれはみすぼらしいのか?」
「パンの耳があるからサンドイッチらしくないんだ。しかし、サンドイッチのように間に挟む具がない」・・・
よくよく考えたあげく、パンの耳を切り落とし、それを具だくさんのサンドイッチに見えるように少しはみ出し気味にパンに挟み、三角に切って持っていきました。
それから、私の手作りサンドイッチを見て笑う人はいなくなりました・・・
ちょっとした工夫で、困難な状況を変えられるかもしれません。
(この経験から導き出して良い言葉かどうか・・・ちょっと自信ありません)
☆新しいおもちゃ☆