アナログ人間
2015年01月27日
こんばんは。
音楽がお好きな方はもうお分かりだと思いますが、当院のロゴマークはレコードをモチーフにしています。今日は、音楽について少し書いてみます。
今やCDの売り上げは徐々に低迷し、音楽配信が主流となりつつあります。オンラインで1曲ずつ購入できたいへん便利になりました。さらに、ハイレゾと呼ばれるものは格段に音質が向上しています。
その一方で、最近レコード復権の兆しがあります。昔のレコードが再発されたり、今のアーティストがレコードで新譜を発表したりしています。また、レコードを知らない若者向けに、レコード再生やオーディオセットの組み方などを解説した雑誌をたくさん見かけるようになりました。レコード好きの私にとってはたいへん喜ばしいことです。
レコードは扱いが少し面倒ですが、CDなどにはない良さがたくさんあります。まず音の良さです。CDは、アナログをデジタル信号に変換した時に情報をカットして作られています。そのためか、同じ曲でもレコードとCDを比較すると、レコードで聴いた時の方がリラックスした時の脳波がたくさん現れるようです。
それから、ジャケットです。CDだと薄っぺらい紙切れですし、配信に至っては何もありません。一方、約30cm四方のレコードジャケットは、ひとつの芸術作品のようです。特に、ジャズの名門レーベルであるblue noteには数々の素晴らしい作品が残されています。
すべてがスマートになった今、たくさんのことが無駄なものとして切り捨てられています。しかし、同時にたくさんの大切なものも切り捨てられているような気がします。
せめて音楽だけでも、あえて手間がかかることを楽しめるようなアナログ人間になってみてはどうでしょうか。