ドライドランクとスリップについて
2015年09月16日
こんにちは。
今日は、「ドライドランク(dry drunk)」についてお話します。
アルコール依存症と診断された場合、目標は節酒ではなく「断酒」です。
断酒後、数週間は離脱症状(禁断症状)が出現することがあります。この離脱期を過ぎてから、飲酒時と同じような不安感、イライラ、絶望感、あるいは人に対して攻撃的になることがあります。
「酒なんて自分で思い通りにコントロールできる」という万能感や自信過剰、また他罰的になったり「自分は不幸のどん底にいる」などと自己憐憫(じこれんびん)に陥ったりします。
「アルコールが入っていなければいいんだろう」とノンアルコールビールを飲んだり、わざわざ居酒屋に行ってウーロン茶を飲んでみたり・・・
このような状態をドライドランクといいます。
また、断酒中に「今週末には早く仕事を終わらせて、かつての行きつけの店に顔を出そうか。一杯だけ飲もうか」などと頭の中で計画を練ることがあります。
再飲酒することをスリップ(slip)と言いますが、実際に飲酒はしていなくても、気持ちの上ではスリップした状態と考えられます。
断酒を始めたことは素晴らしいことです。
しかし、断酒を続けていると、時々悪魔が「もうそろそろ飲んでもいいんじゃないか」耳元でささやきます。
飲酒していたころのようなこころの不安定さが現れたり、飲酒のための準備を始めたら、断酒を決心したときを思い出し、気持ちを引き締めましょう。
☆どうして起こすの(怒)☆