こんなことで受診してよいのだろうか・・・
2017年10月27日
こんにちは。
初診の方で予約の電話をされた時や診察が始まった時、開口一番「こんなことくらいで受診してよいのかどうかわからないのですが・・・」と言われる方が時々おられます。
「自分の抱えている問題や悩みは、大したことではないかも知れない。こんなことくらいで病院を受診するのは大げさじゃないか。周りのみんなは頑張っている、自分で解決すべき問題ではないか。先生に失礼かもしれない。怒られるかもしれない」と考えておられるのだと思います。
このように考える方は、元来生真面目で、何か問題が生じた時に自分のせいにしたり、自分で抱え込もうとするところがあるように思います。そして、「病院を受診するからには、それなりの重い症状がなければいけない」という考える、つまり「患者らしくする」あるいは「患者役に徹する」必要があると思っているのかも知れません。
ところが、実際に診察室でお話を伺うと、「こんなこと」どころか問題はかなり大きかったり、うつ病であったりすることが多いです。また、たとえ客観的にみて解決が容易だと思われる悩みごとでも、まだ解決に至っていないご本人にとっては大きな悩みごとです。
話してみることで、頭の中が整理され解決のヒントに気づいて、1回の受診だけで薬も使うことなく終診となる方もたくさんおられます。
「こんなことくらいで」と思わず、悩みごとがあれば遠慮なくご相談ください。
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