認知行動療法について(2)
2015年02月25日
こんにちは。
昨日に続き、認知行動療法についてみていきます。
前回、[きっかけ]⇒[自動思考]⇒[気持ちや行動]についてお話ししました。理屈では分かっても、実際にどう応用したらいいのかが分かりにくいものです。
自分の考え方や行動を変えていくためには、まず自分のパターンに気づくことが大切です。
そのために、記録表をつけてみましょう。
①その場の状況、②気分・感情、③自動思考です。
①その場の状況は、嫌な感情やマイナスの行動をしてしまったきっかけです。いつ、誰と、どこで、どうしてなど、その場の状況を詳しく書き出してみましょう。
②気分・感情は、落ち込んだ、頭にきた、不安に感じたなどいわゆる喜怒哀楽です。
③自動思考は、全開お話したように、瞬間的に頭に浮かんだ考えです。また、どのくらいの確信があるかも記録しましょう。
会社で同僚2人が話をしているのを見かけた、という例を挙げてみましょう。もちろん、すべてフィクションです。
東京本社勤務。全国に支店がある。そろそろ異動の発表がある時期。子供も小学校にあがり、学校にも慣れ仲のよい友達もできたところ。子供のことも考え、できれば本社勤務を続けたいと思っている。しかし、なかなか仕事の成績が伸びず、昨日も上司に呼び出されそのことを注意されたところ。
【記録表】
①2月25日、朝9時頃。いつものように、9時前に会社に到着。「おはようございます」と挨拶をしながら、入室した。数名は挨拶を返してくれたが、近くのデスクの同僚2人は、チラッとこちらを見ただけで、何やらこそこそと小声で話をしていました。
②悲しい、不安、怒り。
③自分のうわさをされている。(80%)
(成績が悪い、上司に注意された)自分のことを馬鹿にしている。(80%)
自分の異動が決まったんじゃないか。(70%)
このような感じです。次回、続きをお話します・・・