千代田区 御茶ノ水 神田 小川町の心療内科・精神科 駿河台こころのクリニック 認知行動療法について(5)

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認知行動療法について(5)

駿河台こころのクリニックのブログ

認知行動療法について(5)

2015年03月05日

こんにちは。

これまで、認知行動療法について何回かに分けてお話してきました。
今回は、偏った「自動思考」から、バランスの良い考え方に変えていくために見方を変えるというお話をします。

私自身も、かつて(今も?)「視野が狭い」とよく言われたものです。
自分では一生懸命に考えたつもりでも、話してみるとそのように一括されてしまう。そして、「相手の気持ちになって考えなさい。あなたが同じことをされたら辛いでしょう」と怒られました。

根拠のないイメージから生まれる自動思考を見直し修正していくためにどうするか。手っ取り早いのは、まさしくこの方法なんです。

どんなに頭を抱えて考えてみても、自分の中に獲得された経験やイメージだけが材料だと、同じ見方から抜けられません。

ところが、もし自分と相手の立場を変えてみるだけで、より冷静で客観的な見方になるでしょう。また、不安でいっぱいな自分じゃなく、もし楽天家でおおらかな自分だったらどう考えるだろう。自分と同じ思いでいる友人がいたとして、どのようにアドバイスができるだろうと考えてみてください。

こうやって書きながら、あの頃自分が言われた言葉の意味が分かったような気がします。

まだまだ説明不足なところがありますが、認知行動療法については今回でいったん終了します。また、気がついたことがあればお話しします。

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☆モップに化けてのぞき見☆

KISS&ももクロ

2015年03月05日

こんにちは。

今年もKISSは最高でした。

東京ドームは超満員。
メイクをした人、おじさんおばさん、ももクロのはっぴを着た若者たちで溢れかえっていました。

Detroit Rock Cityで幕を開け、Lovin’ You Babyなど定番から最近の曲を披露。

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そして、アンコールでいよいよももクロ登場。お決まりのRock And Roll All Niteで閉幕。

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また、来日してほしいです。

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認知行動療法について(4)

2015年03月04日

こんにちは。

少し間があきましたが、前回の続きをお話します。
今回は、自動思考に関連して「認知のゆがみ」についてみてみます。

何かできごとが起きた時に、瞬間的に頭に浮かぶ思考・イメージが自動思考です。これは、その人の物事の認識の仕方、とらえ方つまり「認知」の影響を受けています。そして、もし偏った認知の仕方をしていると、些細なできごとを極端にとらえたり、悲観的に感じたりしやすくなります。
いくつかの典型的な「認知のゆがみ」を挙げてみます。

①全か無かという思考
物事をすべて「白か黒か」でとらえ、その中間はないという思考パターンです。時に失敗する程度でも、「あいつはダメな奴」というレッテルをはるようになります。

②過剰な一般化
①に似ており、一度の失敗をいつも失敗するように極端にとらえてしまうことです。

③破局的な考え方
起こった出来事を過剰に悲観的にとらえ、些細なことでも「大変なことになる」と考えてしまうことです。

④最小化
「こんなこと、誰でもできるよ」と行ったことやポジティブなことまでも悪く評価したり、低く見たりすることです。

⑤未来を予測する
「どうせうまくいくはずがない」と、これから先のことをネガティブに予想することです。

⑥ポジティブなことの否定
「部下が自分の称賛をするのは、ゴマをすっているだけだ」とポジティブなこともネガティブにとらえることです。

⑦厳格なルール
人や物事に対して、「・・・すべきだ」という厳しい見方をすることです。

⑧自己関係づけ
「自分がいるせいで職場の雰囲気が悪くなっている」など、何かのできごとと自分を関係づけてしまうことです。

知らないうちに身についてしまっているパターンなので、気がつきにくいと思います。最近うまくいかなかったできごとをしっかり思い出してみて、上記のような認知のゆがみがなかったどうか考えてみてください。