「お休みしましょう」~うつ病のケース~ その1
2018年03月04日
こんにちは。
少し暖かくなり、都内の桜の開花予想は月末とのこと。この間年が明けたと思っていたのに、月日が経つのは早いものです。
さて、今回は「休む」ことについてお話しします。
「気持ちが落ち込む、やる気がでない、朝になると調子が悪い」状態となり当院を受診される方はたくさんおられます。
患者さんを診察し、診断、そして治療方針を考えていきます。
「仕事のある平日だけなのか?休日はどうか?人間関係は?電車は?緊張しやすい?真面目、頑張り屋さん?」等々問診しながら、うつ病、適応障害、あがり症など不安障害などさまざまな疾患を疑い診断します。
かなり重症のうつ病にもかかわらず働き続けている方も少なくありません。イメージしやすいようにケースをあげてみます。以下は、ある特定の方ではなく架空のケースです。
40代の男性。真面目、几帳面、頑張り屋な性格。課長に昇進後、今まで以上に仕事を頑張っていた。数ヵ月前から、徐々に不眠、食欲が落ちてきた。旅行やスポーツが好きだったが、休日はずっと寝込んでいる。元々能力が高い方なのに、最近はミスが多く、仕事をこなすのにいつもの倍くらい時間がかかり、ぼんやりしていることが多いという。職場の上司も心配し「休め」と言われているが、休まず続けている。上司や家族にすすめられクリニックを受診した。
初診時の症状:不眠、食欲低下、意欲低下、抑うつ気分、倦怠感、楽しみの喪失、焦燥感、集中力低下、罪悪感。
診断:うつ病(中等度~)。
今日はここまでです。続きは明日…かな?
☆私のふとんで寝てます。犬には思えません☆