故郷は遠くにありて思うもの
2015年09月26日
こんにちは。
室生犀星の有名な詩です。
確か中学校の授業で習ったと思います。
諸説ありますが、単なる望郷の思いだけでなく、郷里を離れ再び帰らないという決意を歌ったようです。
私は大学入学とともに郷里を離れ30年経ちました。
郷里で過ごした時よりもはるかに長い年月です。
それでも、帰省し実家が近づいてくると、車窓からみえる山の形、日差し、匂いまでもが変わり、懐かしく感じられます。学生が方言丸出しで話しているのを聴くとなおさらです。
「じゃあ帰ってきなさい」
という声が聞こえてきそうですが、
「いやいや、もう少し頑張ってみます」
また、実家からのお届け物です。
桃のような形のブドウです。
いくら歳をとっても、子供は子供、親は親です。
ありがたく頂戴いたします。
☆僕は九州出身です☆
患者さんの目線・・・
2015年09月25日
こんにちは。
研修医時代、あるいは最近参加した研修会などでも「患者さんの目線で・・・」という指導を受けました。
「相手の身になって考えましょう」ということもよく耳にします。
何らかの症状があり、病院を受診するかどうか迷う。決心して病院を訪れる。待合室で診察を待つ。
「どんな医師だろう。悪い病気だと言われるのではないか。しっかり自分の気持ちを伝えられるだろうか。診察・検査の結果は? 会社は? 家庭は?・・・」
いざ入院し、手術することになった。先生に身を預けることにした。
「良くなるだろうか? この痛みをどうにかして欲しいというと、先生の手を煩わせてしまうのではないか。今の気持ちを伝えて、先生や看護師さんに嫌われないだろうか、見放されたりしないだろうか・・・」
たくさんの不安を抱えているはずです。
患者さんの不安や困ったことなどを問診し、診断、治療するのが我々の仕事です。
しかし、分かったつもりでいても、自分の中で納得して終わっているだけかもしれないと思うことがあります。
相手のことを分かろうとする、理解することは容易ではありません。
先日、入院した知人のお見舞いに行きました。
痛みがあり、担当の看護師さんを呼びましたが、「先生が忙しい」となかなか痛み止めを始めてもらえませんでした。
それからというもの、ずっと病室の入り口の方をみながら、痛み止めを持った先生か看護師さんがくるのを待っていました。
何人かを受け持ちしている医師からすると、その患者さんは何人かのうちの1人ですが、患者さん側からみると頼れるのは先生1人しかいません。
立場が変わって、あらためて実感できたことでした。
「その人自身ではないので、そもそも相手の気持ちなんて理解できるはずがない」
などと哲学的とも屁理屈ともとれるようなことを言っても仕方ありません。
できる限り、冷静に謙虚に向き合っていきたいと思います。
☆ひとりで遊んでいます☆
「お菓子食べる?」
☆えっ、マジ!☆
口コミ
2015年09月17日
こんにちは。
どこかに評判の良いうどん屋はないか、と飲食店を探すときに、よくネット検索をします。
そして、いくつかのサイトを見比べて決定します。
特に気になるのは「口コミ」です。
「おいしかった。まずかった」という口コミは、そこに行った人の意見なので、実際に行ってみないと分かりません。
「薄味だった」という口コミでも、食べてみると自分の好きな味つけだったということは良くあることです。
ですから、口コミは当てにならない、むしろ検索しないという考えの方もおられると思います。
そうはいっても、特に都内には数え切れないほどの飲食店があり、その中から候補を絞り込んでいく手掛かりにはなるでしょう。
病院選びも同様です。
がんと診断され、どこで治療を受けるか・・・命にかかわる病気もありますから、必死になって病院や医師を探すでしょう。
こころの問題を診てもらうときも、先生との相性はどうか、しっかり話を聴いてくれるのか、薬漬けにされるのでは、と病院選びに慎重になると思います。
最近、たくさんの医療機関の検索サイトがあります。
当院を受診された方の多くは、そのような検索サイトや当院のHPをご覧になっています。
しかし、それらをいくらみても1つに絞り込むのはなかなか難しいことです。
そこで、良くも悪くも当院の雰囲気や診療内容などについて知っていただくために、当院のHPにて「患者さんの声」を掲載していくことにいたしました。
病院選びの判断材料にしていただいたり、また診療やサービス向上のための貴重なご意見とさせていただきたいと思っております。
本日から、待合室に記入用紙と回収箱を設置しました。
ご記入いただいたものを徐々にHPにアップしていく予定です。
よろしくお願いいたします。
☆ちょっと心配・・・☆