ひらがな
2015年08月04日
こんにちは。
暑い日が続いています。
クリニックの待合室に直射日光が入るので、遮光・遮熱カーテンを取り付けました。
これだけで、ずいぶん室温が下がり、快適になりました。
ところで、他院宛に紹介状を書くときに、「○○先生 御侍史」とか「○○先生 御机下」と書くのが一般的です。
ほとんどのパソコンは、「ごじし」と入力し漢字変換すると、「御侍史」がトップに出てきます。
どちらが、正しいあるいは丁寧なのか分かりませんが、私はいつも「御」をひらがなに直して、「ご侍史」にして書くようにしています。
大学病院時代の私の恩師である教授は、たいへん美しい日本語を書く方でした。
論文を書いて教授のところに持っていくと、「論文は芸術作品と同じだ。もっと丁寧に書かなければだめだ」と、細かいところまで添削していただきました。
そして、添削していただいた論文を見て感じたのは、漢字がひらがなに直されているところが多いということです。
例えば、「~の時」が「~のとき」、「~な所」が「~なところ」のようにほんのわずかな部分です。
おそらく、どちらでも良いのだと思います。
しかし、文章全体を見たとき、やわらかく流れるような感じに変わっていました。
今の時代、漢字など覚えておかなくても、パソコンで漢字変換すれば、「薔薇」だろうが「鬱病」だろうが難しい漢字を使った文章をいくらでも作ることができます。
同じ内容のことを伝えるのも、優しい口調と強い口調では聞いたときの印象は全く異なります。
それと同じように、漢字とひらがなでは与える印象が違うように思います。
言葉を使った仕事をしていますので、できるだけ言葉を大切にしていきたいと思っています。
☆新しいおもちゃ☆